童話「かなしきデブ猫ちゃん」のオリジナルフレーム切手
童話「かなしきデブ猫ちゃん」のオリジナルフレーム切手

 神戸新聞で今年2月まで連載した創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」(文・早見和真、絵・かのうかりん)のオリジナルフレーム切手を日本郵便近畿支社が制作した。兵庫県内の郵便局や神戸新聞ECサイト「いいモノがたり」=QRコード=で、計1050シート限定で販売している。

 「-デブ猫ちゃん」は2018年に愛媛新聞で始まった連載童話で、オス猫のマルが出会いと別れを繰り返し各地を旅する物語。神戸新聞の連載は22年4月に始まり、兵庫の全41市町を巡った3シリーズは3冊の絵本になっている。今年4月からは広島編が中国新聞で連載中で、神戸新聞の電子版「神戸新聞NEXT」でも読むことができる。

 切手の図柄は、絵本を彩ったマルの絵から10種を選んだ。神戸ポートタワーや明石海峡大橋、沼島などの兵庫の風景も見どころ。

 11日に神戸新聞社本社(神戸市中央区)であった切手贈呈式で、神戸竹の台郵便局(同市西区)の山口有彦局長は「デブ猫ちゃんは、笑いあり涙ありの心に刺さる物語。切手をきっかけに、多くの人にマルの行動や言葉に触れてもらいたい」と話していた。

 110円切手の10枚つづりで1800円(税込み、ネット購入は別途送料が必要)。いいモノがたりで買うと絵本のポストカード1枚が付く(図柄は選べません)。日本郵便近畿支社TEL06・6944・5642