熟年離婚について書かれた本

熟年離婚について書かれた本

 神戸新聞社は双方向型報道「スクープラボ」のLINE(ライン)アンケートを通じ、夫婦の在り方について聞いた。回答した499人のうち320人(64・1%)が離婚したいと思ったことがあると答えたが、その多くは離婚を思いとどまっていた。その理由や、結婚生活を続ける胸の内を聞いた。主な内容を紹介する。(斉藤正志)

 ■子育て要員は必要

 アンケートは2024年9月に実施した。離婚を考えたことがあるが別れなかった人もそれぞれ悩み、試行錯誤している姿がうかがえた。

 「子どもに『どちらに付いていくか』と聞くと、泣いて『どっちもいないと嫌』と言われた。それを聞いて、子どもにこんなひどい答えを求める自分が情けなくなって離婚をやめた」(西宮市、60代男性)

 「子育てを手伝ってくれる人が他にいないので、子育て要員としては必要。近くに公営住宅を借りて子どもを行き来させることも考えたが、注文住宅で建てたマイホームは土地、建物とも共有名義なので、離婚となると手続きや金銭面でも面倒。すれ違い生活ながらも同居中」(姫路市、40代女性)