「百歳体操」に励む亀井昭子さん(手前)=三田市沢谷
「百歳体操」に励む亀井昭子さん(手前)=三田市沢谷

 「地域の百歳体操に、数え年で100歳の女性が通っている」。そんな話を聞き、週1回体操の集まりが開かれている沢谷公会堂(兵庫県三田市沢谷)を訪ねた。女性は、2月26日で99歳になる亀井昭子さん。「一日も休んでいない。楽しくて」。そう話す亀井さんの長寿の秘訣(ひけつ)とは-。(山本 晃)

 体操は、沢谷公会堂で地域の高齢者らが集う「沢谷ほんわか広場」で行われている。約1時間、映像を手本に、重りを付けて手足を伸ばす運動をしたり、立ち上がる動作を繰り返したり。亀井さんは「見本通りやりたい」と全てをこなし、その後は仲間とお茶を飲みながら談笑する。

 1927(昭和2)年生まれ。隣接する現在の三木市吉川町で、10人きょうだいの8番目として育った。戦後間もない46(同21)年、夫の亮策さん=故人=との結婚を機に沢谷にやってきた。

 国鉄職員だった夫を支えながら、自身も地元の植木店の農場で勤務。手入れから事務から幅広くこなし、93歳まで勤め上げた。「やっぱり働くことは大事よ。健康だから働けて、働けたから健康なのかも」。40歳の時、けがで入院し、80歳で白内障の手術を受けた以外は大病もないという。

 毎日畑仕事をし、おしゃべりや食べることが好きだ。畑で育てた野菜で料理を作り、娘や友人と毎日のように電話をして盛り上がる。70代後半になる娘が2人、孫は6人、ひ孫は18人、やしゃごも3人おり、「おばあちゃん」となついてくれる。三田市外に暮らす家族もいるが、誕生日や正月には集まってくるそうだ。

 今月16日には、広場のメンバーら約20人から長寿の祝福を受けた。公会堂で普段の百歳体操をし、仲間と食事を取った後、手品やビンゴゲームで楽しんだ。

 「ますますお元気で」とのメッセージが添えられた花束を受け取った亀井さんは、「本当にありがたい。お礼を伝えるためにも、もっと長生きしたい」と頰を緩めた。

■市内58グループが実践

 高齢者らの介護予防を目的に行われている「いきいき百歳体操」。三田市地域包括支援センターによると、現在は市内58グループの900人ほどが、体操に励んでいるという。

 百歳体操は、高知市で考案された筋力トレーニング。椅子に座り、手足におもりを付けて動かすことで、無理なく体力や筋力を鍛え、維持することを目的とする。継続的に行うことで、転倒防止などにもつながるとされている。

 三田でも2014年から普及啓発が本格化した。市地域包括支援センターではオリジナル版の動画を作り、ユーチューブの市公式チャンネルなどで公開している。動画は昨年度リニューアルし、市のキャラクター「キッピー」「ハッピー」も登場する。

 活動グループの一覧は、市ホームページで確認できる。