木琴に似たアフリカの楽器「バラフォン」を打ち鳴らすと、下部につるしたヒョウタンと共鳴して軽やかな音色が響く。そこに自らの伸びやかな歌声を交える。
普段は太鼓の「タマンバ」「ジャンベ」、弦楽器の「ンゴニ」など、アフリカの民族楽器を数種類操る。日本全国を飛び回り、ライブハウスや学校などで演奏活動に励んでいる。「世代や民族を超え、音楽の力で平和のメッセージを伝えたい」と力を込める。
西アフリカのブルキナファソ出身。地域の歴史や生活情報を、歌と楽器で伝達する「グリオ」の家系に生まれた。村では、冠婚葬祭の祈りに加え、落とし物や迷子捜しも担っていたという。