7月に営業を再開する予定のグリーンエコー笠形=神河町根宇野(神河町提供)
7月に営業を再開する予定のグリーンエコー笠形=神河町根宇野(神河町提供)

 兵庫県神河町は、昨年10月から閉鎖していた野外活動施設「神崎いこいの村グリーンエコー笠形」(同町根宇野)について、民間事業者に主要な施設を無償で貸し出すなどして再開することを決めた。大阪市の企業と契約を結ぶ予定で、キャンプリゾートとして今年7月からの営業開始を目指す。(喜田美咲)

 グリーンエコー笠形は1983年、旧神崎町営施設として開業。2009年に指定管理者制度を導入し、民間企業が運営してきた。約24万平方メートルの敷地に、バーベキュー場やコテージなどを備える。しかし昨年10月、利用低迷に伴う経営悪化などを理由に運営会社が撤退し、営業停止を余儀なくされた。

 町は同11月、地元区や商工会関係者を招いた検討会で住民の意見を聞き、総合レジャー・宿泊施設の機能を残すアイデアを民間事業者から広く募ることにした。その結果、民間事業者が自立して経営できるように指定管理者制度をやめ、運営形態を見直した。

 具体的には、民間と「使用貸借契約」を結び、主要施設を無償で貸し出すことにした。一方、野球場やプールなど町民も利用する体育施設は「業務委託契約」に変更することを決めた。今年2月に事業者を公募したところ、遺影写真制作会社「アスコテクニカ」(大阪市)が手を挙げた。

 同社は丹波市でキャンプリゾートやスポーツ施設を運営する企業のグループ会社。同町の選定委員会で実績、財務状況ともに評価を得た。町議会は契約に向け、既存の条例を改廃する提案を可決した。

 アスコ社は4月から3カ月の準備期間を経て、7月の開業を目指す。年間1500万~2千万円の自己資金を投じて施設を再生する計画。ペット同伴を可能にしたり、宿泊棟の洋式化やトレーラーロッジの新設に着手したりするという。

 一方、業務委託となる体育施設の運営では、町は年間250万円の委託料を払い、光熱水費も負担する。町はこれまで光熱水費も含め、指定管理料として年間720万円を払ってきた。

 同町の担当者は「町民にとっても思い入れのある施設。地元住民の雇用や他施設との連携を含め、地域活性化の一翼を担ってもらいたい」と期待を寄せた。