昭和20年代後半、赤穂西浜塩田で「枝条架」と呼ばれる濃縮施設を立ち上げた時の写真(赤穂市提供)
昭和20年代後半、赤穂西浜塩田で「枝条架」と呼ばれる濃縮施設を立ち上げた時の写真(赤穂市提供)

 赤穂市教育委員会は、江戸期から栄えた赤穂西浜塩田の流れをくむ製塩大手「日本海水」の赤穂工場(同市加里屋)に保管されていた、「赤穂西浜関係資料」を新たに市指定文化財に指定した。1950年代に行われた塩田工事に関する写真や設計図など約8千点で、近代塩業の成り立ちを知れる貴重な資料という。鎌倉・室町時代の石塔「光明寺町石」も追加指定され、市の指定文化財は計54件になった。(小谷千穂)