2009年の県西・北部豪雨をきっかけに発足した「佐用いのりのとき合唱団」が25日、佐用町長尾の「スターシャワーの森音楽堂・スピカホール」で最後の公演に臨む。団員の中には元教諭で教え子を亡くした人もおり、追悼の思いや未来への希望を歌に託してきた。団員たちは集大成のコンサートに向けて練習を重ね、伸びやかな歌声に磨きをかけている。(村上晃宏)
同合唱団は、神戸ルミナリエの鎮魂歌を手がけた作曲家上田益(すすむ)さん(68)=東京都=が、自然災害や戦災で傷ついた地域で市民合唱団を結成しようと、08年に立ち上げた「レクイエム・プロジェクト」に加わる。現在は神戸市をはじめ、全国6地域で合唱団が活動を続けている。

























