利用したコンビニで詐欺を未然に防いだ柴田敏之さん=赤穂署
利用したコンビニで詐欺を未然に防いだ柴田敏之さん=赤穂署

 たまたま利用したコンビニで特殊詐欺被害を防いだとして、兵庫県警赤穂署は赤穂市の会社員、柴田敏之さん(56)に署長感謝状を贈った。だまされかけた男性に「あなたに関係ない」と怒られながらも、店員や署員と連携して被害を食い止めた。

■「違っていたら謝ればいいか」とっさに体が動く

 昨年12月26日午前、柴田さんが市内のコンビニのATMでお金を下ろそうとしたところ、前にいた20代の男性から順番を譲られた。手続き中、男性が携帯電話で「今他の人がやっているからその後に」と話すのが聞こえ、その後も通話しつつATMを操作する様子を不審に思い「詐欺ではないか」と声をかけたという。