戦時中の暮らしや姫路で受けた空襲について話す立岩昭子さん=神河町上岩
戦時中の暮らしや姫路で受けた空襲について話す立岩昭子さん=神河町上岩

 太平洋戦争の記憶を語り継ぐ授業が神河町上岩の神河中学校であり、同町宮野の立岩昭子さん(95)が登壇した。子どもの頃に姫路で受けた空襲の恐ろしさや、終戦後に平和を願って働いた日々を伝え、「ちょうど中学生の頃は働かねばならず、勉強ができなかった。自由に学べるのは、ありがたいことなのですよ」と生徒へ穏やかに語りかけた。(喜田美咲)

 同町遺族会が企画し、学校での講話は初めて。12日に開かれ、2年生約70人が耳を傾けた。

 立岩さんは現在のJR姫路駅にほど近い姫路市久保町で生まれた。2歳の年に満州事変、8歳で日中戦争が始まり、日本は太平洋戦争へと向かっていった。