兵庫県庁の庁舎=神戸市中央区下山手通5
兵庫県庁の庁舎=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県の物価高対策のプレミアム付きデジタル商品券「はばタンPay+(ペイプラス)」を巡る個人情報漏えい問題で、県は原因となったシステムの改修を完了し、27日午後1時に購入申し込みの受け付けを再開すると発表した。

 県地域経済課によると、誤って二重登録した人が正常に手続きした申請者の個人情報を見られる状態だった。原因は、誤登録情報と正常な登録情報との2種類のサーバー間の連携不具合だったといい、誤登録専用のサーバーを削除するなどして安全性を確認したという。

 漏えいの可能性がある購入申請者の個人情報は17件の親子と夫婦の計34人分。うち1人はマイナンバーが漏れたとみられ、県は政府の個人情報保護委員会に報告した。

 同商品券は第4弾の追加販売として、子育て世帯約23万世帯に発行予定。1口5千円で6250円分(プレミアム率25%)を1世帯4口まで購入できる。

 ところが、購入申請の受け付け初日の23日に漏えいが判明して1時間半で停止。受け付け済みの3866件は有効で、再申請の必要はないという。申し込みの締め切りは停止した4日間分延長し、11月21日とする。先着順ではない。

 再開に合わせて斎藤元彦知事は「個人情報漏えいの対象となられた方に対し深くおわび申し上げます。また、多くの県民の皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしたことを重ねておわび申し上げます」とするコメントを出した。(井上太郎)