落合平治さんの残した短歌を紹介する生喜さん=赤穂市加里屋中洲
落合平治さんの残した短歌を紹介する生喜さん=赤穂市加里屋中洲

 太平洋戦争末期、陸軍の飛行兵だった赤穂市加里屋中洲の落合平治さん(2000年に80歳で死去)は晩年、戦時中の壮絶な体験を短歌にして残した。そんな父の作品を後世に伝えようと、長男の生喜(せいき)さん(75)は同市主催の「非核平和展」に短歌などを出展。「教科書では分からない戦争の悲惨さを伝えられるはず」と話す。(橘高 声)

 平治さんは24歳で召集され、1944(昭和19)年7月、陸軍航空輸送部の飛行隊員として宇都宮飛行場に配属された。任務は前線への戦闘機の空輸だった。