【ソウル共同】水産物の販路拡大を図る長崎県が19日、韓国・ソウルで県産養殖マグロの試食会を開いた。解体ショーも行われ、食品流通業者ら約50人が、さばきたての刺し身を味わった。開催直前、中国政府による日本産水産物の輸入手続き停止が報じられ、県の担当者は「なおのこと販路を広げたい」と語った。
長崎県によると、マグロはタイやシンガポールなどに輸出してきたが、ブリなどを出荷する韓国は未開拓だった。2023年から実施した市場調査などから需要が見込めると判断し、輸出に向けた取り組みを本格化させた。主に飲食店への流通を目指すという。
韓国は、東京電力福島第1原発事故を受けた福島など東北、関東の計8県の水産物輸入規制を維持している。出席した日本政府関係者は、韓国側に引き続き規制撤廃を求めるとした上で、「日本産食品の安全性を長崎県とも協力しながらPRしていきたい」と述べた。
























