寒風にさらされ、うま味を増すという「切り干し大根」=たつの市御津町苅屋
寒風にさらされ、うま味を増すという「切り干し大根」=たつの市御津町苅屋

 県内有数のダイコン産地、兵庫県たつの市御津町苅屋の干拓地「成山(なりやま)新田」で、切り干し大根作りが最盛期を迎えた。青空の下で天日干しされ、田畑の一角は雪が積もったように白く染まっている。

 成山新田はダイコンとニンジンの国指定産地。各農家では秋頃から、形状などが規格外で市場に出荷できないダイコンを十数センチに千切りし、屋外で乾燥させる。数日間干して水分を飛ばすと、うまみが増す。

 現在、地域で取り組むのは20軒ほど。農家が減り、伝統の保存食作りを継承する人も少なくなっているという。

 同町苅屋の農業、大西一馬さん(48)は、約300アールでダイコンを栽培。今季は3月上旬までに、約300キロ超の切り干し大根を出荷する見込みだ。

 大西さんは「気温が低くなり風が吹かないと、乾きにくい。これからが生産の本番です」と話した。(辰巳直之)