兵庫県上郡町出身で、日本大学陸上部特別長距離部門(駅伝)の監督を務める新(しん)雅弘さん(65)の講演会が、生涯学習支援センター(同町上郡)で開かれた。ふるさとで初めて講演した新さんは、選手、指導者として陸上競技に携わってきた経験を通し「生きがい」について話した。
高齢者大学千種川学園の公開講座の一環で、町内外から約210人が訪れた。
新さんは同町梨ケ原の出身。上郡中学校、倉敷高校(岡山県倉敷市)を経て日大を卒業。倉敷高陸上部のコーチ、監督を計37年間務め、全国高校駅伝で3回の日本一に導いた。2023年には日大の監督に就任。今年の箱根駅伝では10位に入り、12年ぶりとなるシード権獲得を果たした。
新さんは中学時代、約8キロの通学路を走って帰っていたことを振り返り、「自分で決めたことを継続する。生きがいは目に見えないが、小さな目標を達成していくしかない」と自身の考えを語った。
選手たちにも、掃除やあいさつなどを怠らないよう指導しているという。駅伝種目は選手を途中交代できない。だからこそ、当たり前のことを毎日こなせる心の強さが大事になるとした。「伸びる選手は皆素直。そんな子たちが自分を『名将』と呼ばれる人間にしてくれた」とほほ笑んだ。
講演に詰めかけた上郡中学校の陸上部員たちに対しては「自分のためにやる。進路も自分で決める。自分の行動に責任を持つことで、高校や大学、陸上以外の分野でいつか必ず芽が開く」と励ました。
大学駅伝については、青山学院大が箱根駅伝を3連覇している。新さんは「必ず時代は変わると思ってやっている。来年もテレビなどで応援してほしい」と意気込んだ。(成 将希)























