兵庫県南部は10日午後、一時激しい雷雨に見舞われ、神戸市中央区の神戸空港では、1時間に20・5ミリの雨量を観測した。それだけ降った後は涼しくなりそうなものだが、蒸し暑さは終日続き、翌11日には今年初の「熱中症警戒アラート」も県内に出されることになった。どうしてこんなに暑いの?
大阪管区気象台によると、ここ数日は、梅雨前線が日本海にとどまって動かず、雨が降ったりやんだりの日が続いている。
しかし、雨が降ったら涼しくなると思いきや、南側の高気圧から暖かく湿った空気が入り込んでいるため、やんだとしても蒸し暑い状態が続いているという。
このため、気温や湿度などを基にした「暑さ指数」は30以上で推移している。
神戸では10日午後2時前後に雨が降り、朝に29・5度まで上がっていた気温は同4時には25度まで下がったが、すぐに暖かく湿った空気に戻り、再び気温がぐんぐん27度まで上昇した。
11日は曇りの予報だが、高気圧が北上して午前中は日差しも出るため、予想最高気温は神戸市で31度を見込む。他にも豊岡市で34度、姫路、洲本市で32度となっている。
環境省と気象庁は10日、兵庫県で11日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になると予測されるため、熱中症警戒アラート」を発表。11日は原則として運動を避け、適切にエアコンを使うよう呼びかけている。(吉田敦史)