特定抗争指定暴力団神戸山口組の井上邦雄組長宅に火を付けようとしたとして放火予備罪で起訴された特定抗争指定暴力団山口組系組員の男(49)=愛知県知多市=について、兵庫県警暴力団対策課と神戸北署は25日、「警戒区域」で対立組織の組員宅近くを歩き回ったとする暴力団対策法違反容疑で追送検した。
同課によると、この容疑での立件は県内初。暴対法が定める「警戒区域」では、対立組織の組員への付きまといや、おおむね5人以上で集まることなどの行為が禁止されている。
追送検容疑は、今年5月20日~6月28日、神戸市北区にある井上組長宅付近を歩き回るなどした疑い。県警の調べに「現場の下見に訪れた」などと容疑を認めているという。
男は、下見の際に無免許でミニバイクを運転した疑いも持たれており、同課などは道交法違反容疑でも追送検した。