試作機の磁場が発生する空洞部を指さす野村航大さん(左)と鷲野将臣さん=尼崎市塚口本町8、三菱電機先端技術総合研究所
試作機の磁場が発生する空洞部を指さす野村航大さん(左)と鷲野将臣さん=尼崎市塚口本町8、三菱電機先端技術総合研究所

 三菱電機などは、アルツハイマー病の原因とされる物質について、脳内で蓄積される状況を磁気で可視化する装置の小型化に世界で初めて成功したと発表した。低周波電流を使って実現した。原因物質の状況を把握するには、微量の放射線を出す検査薬を使う陽電子放射断層撮影(PET)が一般的だが、磁気を用いることで体への負担軽減や検査の簡素化につながる可能性がある。(石川 翠)