今春から学級担任を置かずに学年担任制と教科担任制を始め、さらに午前中に5時間目までを入れて、下校時間を繰り上げる-。こんな大改革を断行した川西市立多田小学校。半年前に「『担任の先生』なくします」と記事で紹介したところ、関係各所から大きな関心が寄せられた。あれから半年。どうなっているのだろうか。訪ねてみると、予想以上の展開に…。(鈴木久仁子)
9月下旬、午前9時20分からの2時間目。5年3組の森優太先生(34)による国語の授業だ。教科書に載っている話の主人公の思いをくみ取るという内容。先生は用意したプリントを配り、考え方を指導する。児童らは友だち同士で意見を交わしたり、1人で集中したりと落ち着いた雰囲気が漂う。