10月のオープンに向けて建設が進む「ひめじスーパーアリーナ」。手前が屋内プールの建物=姫路市西延末(ドローンで撮影・辰巳直之)
10月のオープンに向けて建設が進む「ひめじスーパーアリーナ」。手前が屋内プールの建物=姫路市西延末(ドローンで撮影・辰巳直之)

 戦後80年の昨年4月、姫路市が「平和」のメッセージを発信した。

 標高49メートルの手柄山に広がる「手柄山中央公園」の名称を「手柄山平和公園」に改めた。敷地内には、民間の犠牲者51万人を追悼する「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」と平和資料館が立つ。清元秀泰市長(62)は市議会で理由を語った。

 「戦争の記憶や平和の大切さを後世に伝え、世界に発信する。平和の尊さをより広く、強く伝えていけると確信している」

 県などによると、憩いや散策、遊戯、運動などのさまざまな施設を備えた総合公園で、名称に「平和」を含むのは手柄山が県内で初めてという。市長は別の場で、こうも話した。「平和だからこそスポーツを楽しめる。子どもたちが夢を見られる施設にしたい」

 今年10月、園内に播磨最大の複合スポーツ施設、市立ひめじスーパーアリーナ(愛称・大和工業アリーナ姫路)が産声を上げる。

■収容5千人の体育館