学校給食で提供されている無農薬のコウノトリ育むお米を配膳する子どもたち=豊岡市庄境
学校給食で提供されている無農薬のコウノトリ育むお米を配膳する子どもたち=豊岡市庄境

■給食に無農薬米 全量切り替えへ

 「いただきます!」

 グラウンド内にコウノトリの人工巣塔がある豊岡市庄境、三江小学校の教室に、1年生の元気な声が響いた。給食のお膳には、無農薬のJAたじまのブランド米「コウノトリ育むお米」が白く輝く。同市内の全ての小中学校で2025年度、給食の米飯として昨年9月まで減農薬米が提供され、同10月~今年春は無農薬米に切り替える。

 校内放送で紹介される「今日のこんだて」のトップバッターは「コウノトリ米ご飯」で、児童らはほぼ完食する。井上紗彩さん(7)は「白ご飯は大、大、大好き。さっき給食当番の準備をしていたら、コウノトリが電柱に止まっていたよ」と笑顔を見せた。

 農林水産省が25年10月にまとめた「有機農業の取り組み面積が大きい市町村」ランキングで、豊岡市は全国7位の313ヘクタールだった。