選手のサインを集めた旗を前に期待を寄せる田村勝太郎さん=神戸市長田区
選手のサインを集めた旗を前に期待を寄せる田村勝太郎さん=神戸市長田区

 サッカーJリーグ1部(J1)でヴィッセル神戸が首位を快走する中、阪神・淡路大震災で被災した元教師の男性がJ1初優勝へ熱い期待を寄せている。地震が起きた1995年に神戸で誕生したチームの活躍を励みに、この29年間を歩んできた。今季は残り4試合。歴代選手と交流を深め、同2部(J2)降格時にも声援を送り続けてきた男性は「阪神とオリックスも優勝を果たした今年こそ、何が何でも決めてほしい」とエールを送る。(上田勇紀)

■元気の源

 神戸市長田区に住み、「語り部KOBE1995」で活動する田村勝太郎さん(81)。本拠地・ノエビアスタジアム神戸(同市兵庫区)の試合をはじめ、いぶきの森球技場(同市西区)での公開練習にも足を運ぶ。時には深夜バスで東京へ観戦に向かうことも。ヴィッセル神戸が元気の源だ。