川西市は本年度から、不登校の児童生徒のために、学校に支援員が常駐する「校内フリースクール」の設置を市内全小中学校に広げた。過ごし方は自由で、出入りや学習環境などに配慮をこらし、一定の利用がある。神戸市では、2025年度にも「学びの多様化学校」(不登校特例校)を兵庫県内で初めて開校させる。不登校の子どもの数は近年右肩上がりで、対策は待ったなしの状況だ。(久保田麻依子)
■「ホッとする」
10月中旬、川西市立けやき坂小学校(同市けやき坂3)の校内フリースクール「けやクル」を訪ねた。この日は低学年から高学年の4人が、ドリル学習やトランプをして、思い思いに過ごしていた。