世界的画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)の画業前半に焦点を当てた特別展「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」(神戸新聞社など主催)が20日、神戸市立博物館(同市中央区京町)で開幕した。待ちわびた150人以上が朝から列を作り、予定より10分早く開館した。
オランダ生まれのゴッホは独自の画風と鮮やかな色彩で知られる。同展は、同国クレラー=ミュラー美術館所蔵の57点を展示する。
約20年ぶりに国外に出た「夜のカフェテラス」は、青を基調に夜空を描いたことで革新的と評価されており、開館直後から人だかりができた。福岡県春日市のパート長沼沙耶さん(34)は、高校生のころから同作品との対面を心待ちにしていたといい「青の色合いと黄色のコントラストにぐっとひきつけられる。目に焼き付けて帰ります」と感無量の様子だった。
来年2月1日まで。午前9時半~午後5時半(金・土曜は同8時まで)。月曜休館(月曜が祝日・休日の場合は翌平日)。一般2500円、大学生1250円、高校生以下無料。土日祝は予約優先。チケット予約TEL0570・08・9929(安藤真子)