ピッキングロボットを導入した神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部。左側の壁一面が装置で、薬が保管されている=同市中央区港島南町2
ピッキングロボットを導入した神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部。左側の壁一面が装置で、薬が保管されている=同市中央区港島南町2

 病院や薬局の薬剤師が担う調剤作業の一部を、ロボットに任せる動きが兵庫県内でも広がっている。自動化装置の導入に伴い、現場では調剤ミスの削減や患者の待ち時間短縮などにつながっているという。(勝浦美香)

■1箱5秒で

 神戸市灘区にある「水道筋薬局」。患者が待つソファの奥に、存在感を放つガラス張りの小部屋がある。内部は両側の壁が棚になっており、箱に入った薬品がずらり。1500種類の薬剤の出入庫を担うピッキングロボットだ。