神戸市立神戸アイセンター病院=神戸市中央区港島南町2
神戸市立神戸アイセンター病院=神戸市中央区港島南町2

 神戸市立神戸アイセンター病院は8日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った視細胞のシートを厚生労働省指定難病である網膜色素変性症の患者2人に移植した世界初の臨床研究について、移植後2年間の経過観察で異常はなく、細胞の定着と安全性を確認したと発表した。

 同病院は移植1年経過時にも同様の発表をしており、平見恭彦副院長は「治療法がなかった病気を治せる可能性が高まり、また一歩前進した。今後も治療の研究・開発に取り組んでいく」とコメントした。