数種類の防カビ剤が試験的に塗られたため、周囲と比べて狭間の周囲が白く保たれている、ろの門東方土塀=姫路市本町
数種類の防カビ剤が試験的に塗られたため、周囲と比べて狭間の周囲が白く保たれている、ろの門東方土塀=姫路市本町

 2015年の「平成の大修理」完了直後、世界文化遺産・国宝姫路城(姫路市本町)は遠目にも純白に輝き、「白鷺城」をもじって「白すぎ城」と呼ばれた。その白さは大天守はもちろん、櫓(やぐら)や土塀、屋根目地まで、建物外側のほぼ全てを漆喰(しっくい)で塗り固める意匠「白漆喰総塗籠造(しろしっくいそうぬりこめづくり)」による。