報道陣を前に、被災地での活動を振り返る原弘典課長(左から2人目)ら=兵庫県災害対策センター
報道陣を前に、被災地での活動を振り返る原弘典課長(左から2人目)ら=兵庫県災害対策センター

 兵庫県から能登半島地震の被災地に派遣された緊急消防援助隊の帰庁報告会が24日、神戸市中央区の県災害対策センターであった。1次派遣の兵庫県大隊陸上部隊で大隊長を務めた原弘典・神戸市消防局警防課長(54)は「ひたすら土を掘って安否不明者を捜す、車から降り雪の中を1時間半歩いて向かう-など、壮絶な現場だった」と話した。

 同援助隊は消防庁の出動指示を受け県が派遣。ヘリと車による航空小隊(8人編成)が3日以降、県内市町の消防職員らによる陸上部隊(約180人編成)も14日以降、石川県輪島市や能登町などに交代で向かい、孤立集落からの搬送や大規模火災現場での捜索、現地消防の支援に当たった。