地震前の海岸線(やまさん提供)
地震前の海岸線(やまさん提供)

2024年1月1日に発生し、地域に甚大な被害を与えた能登半島地震。

今SNS上ではそんな能登半島地震によって生じた海底隆起があらためて大きな注目を集めている。

「能登半島の地理院地図が更新されてる 海底が隆起しているところはすごい変化です」と2枚の地図を紹介したのはやまさん(@Hokuriku_Island)。

高島市の海岸線を表示した地図のビフォー・アフター。以前ならはるか沖だった所まで陸地となり、漁場なども一部が失われてしまったことがよくわかる。

やまさんにお話を聞いた。

ーー今回、能登の地理院地図を閲覧した経緯は?

やま:ネット上で地図が更新されたとの情報を見かけたので、見てみようと思いました。

ーー海岸線の変化について。

やま:私自身、北陸で能登半島地震を経験しました。地元のニュースなどで能登の沿岸では海底が隆起し、港が使えないところもあるというのはよく聞いていましたが、地図でみるとここまですごい変化があったのだと驚きました。

ーー投稿に大きな反響がありました。

やま:多くの人に能登半島の隆起を知ってもらえたことは良かったです。能登は地震や豪雨によって大きく変わってしまいましたが、復興へ向かって進んでいるということを知ってもらいたいです。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「鹿磯漁港とか浅くなっちゃって大変ですね...」
「砂浜が大きくなった所へ目が行きがちだけど 高島の漁港(?)が陸地になってるのも凄いな。」
「川の左岸の空き地に立ち並ぶ赤い四角は被災者用仮設住宅でしょうか。」
「過去のウィキに能登半島は隆起し続けてるとあったがまさかこの目で見れるとは……」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。

海底隆起のあった漁港では従来の岸壁の下に新たな岸壁を整備するなど、対策に追われているようだ。能登半島に対する官民挙げたさらなる支援を期待したい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)