阪神・淡路大震災の映像から「共感力」を育む教育プログラムを、神戸大と朝日放送テレビが開発した。阪神・淡路は、来年1月で発生から30年。災害の伝承については「30年限界説」が唱えられており、記憶を語り継ぐ教材として今後の活用が期待される。(田中真治)
「人の身になって考えることは非常に重要ですが、非常に難しい。日々のトレーニングしかない」
1月に神戸大で開かれた「Empa-see(エンパシー)」プロジェクトのワークショップ。参加した中学・高校生を前に、神戸大バリュースクール(Vスクール)の鶴田宏樹准教授(52)はそう語りかけた。