日本固有で希少種のニホンアカガエルが、神戸市北区山田町藍那の「あいな里山公園」で産卵の時期を迎えている。園内の湿地や田んぼの用水路には透明なゼリー状の卵塊が確認でき、すでにふ化をしたオタマジャクシの姿も。森の水辺が春の訪れを告げている。
田畑の減少など環境の変化で数が減り、兵庫県版レッドデータブックでは「存続基盤が脆弱な種」としてCランクに指定されている。
同公園では例年より早めの1月上旬に卵塊が見つかり、その後、次々に産卵が確認された。担当者は「産卵間もない状態からふ化済みなど、いろんな成長段階が観察できる」と話す。
午前9時半~午後4時。水曜日休園。あいな里山公園TEL078・591・8000(斎藤雅志)