児童養護施設や里親家庭で育った後、保護を離れた「ケアリーバー」の支援を目的に、兵庫県は5日、専門相談窓口「ひょうご自立支援相談・交流拠点」を県福祉センター(神戸市中央区坂口通2)に開設した。県児童養護連絡協議会が運営し、3人の支援員が仕事や人間関係、お金の悩みなどさまざまな相談に応じる。
県が昨年夏に行ったケアリーバーへの調査では、回答した165人のうち44%が「行政手続きや契約などのサポートが必要」と回答。また、38%が「お金について相談できる窓口が必要」と答えた。県は「出身施設などに相談したくても、つながりが薄れる中で気兼ねし困難を抱える人が少なくない」とみて、相談を受ける拠点を設けた。