競技用車いす(レーサー)が接触して複数人の選手が転倒し、選手の状態を確認するメディカルスタッフら=18日午後、ユニバー記念競技場(撮影・小林良多)
競技用車いす(レーサー)が接触して複数人の選手が転倒し、選手の状態を確認するメディカルスタッフら=18日午後、ユニバー記念競技場(撮影・小林良多)

 後半戦を迎えたパラ陸上の世界選手権で、アスリートによる熱戦を安全面で支える人たちがいる。流通経済大スポーツ健康科学部の山田睦雄教授(53)=東京都=もその一人で、競技場で予期せぬ事態に備えるメディカルチームをまとめている。山田教授は、競技場で負傷した選手に適切な治療を施す「病院前医療」が重要とし、「裏方の人間が技術を高めることで選手の安全を守りたい」と話す。

 山田教授は2011年、日本ラグビー協会の推薦を受けて欧州であった会議に参加。同時にスポーツ現場の医療対応について学び、日本との考え方の差に衝撃を受けた。

 準備している医療器具、倒れた選手の体勢を整える方法。英国などでは、競技場に専門の資格を持つドクターを配置するのが一般的だった。