神戸新聞NEXT
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 転入による外国人人口の「社会増(転入超過)」が加速している。兵庫県内の全41市町では2023年、日本人の社会増は明石市など7市町にとどまったが、外国人は養父市を除く40市町に上った。建設業界の人手不足などもあり、25年大阪・関西万博の会場に近い尼崎市では外国人の社会増が1096人を数えた。専門家は「産業や地域社会の担い手としても期待され、適正な雇用や手厚いサポートが求められる」と指摘する。

 県がまとめている推計人口によると、転入者数から転出を差し引いた社会増減は23年、日本人は県全体で8663人減だったが、技能実習生らも含め外国人は1万1010人増えた。外国人の社会増は神戸市(3882人)が最も多く、尼崎市(1096人)、姫路市(1082人)が続いた。日本人の社会増は明石市(1573人)や尼崎市(789人)などだった。