神戸市西区の草むらで、近くに住む穂坂修ちゃん(6)の遺体がスーツケースに入った状態で見つかった事件。後に、療育手帳を持つ家族4人が、暴行を加えて死亡させた罪で起訴された。幼い命が失われ、行政の課題が浮き彫りとなった事件は、22日で発覚から1年になる。一連の経緯を関係者への取材でたどった。
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ゴールデンウイーク谷間の昨年5月1日。6歳の命を奪った一家の虐待は、ここから激しさを増した。
この日、一家の自宅近くに住む女性が、修ちゃんが窓から顔を出して「助けて」「部屋から出られない」と泣き叫ぶのを見つけた。