物語の終盤で「神戸市の福池小学校」が登場する(「ズッコケ脅威の大震災」より)
物語の終盤で「神戸市の福池小学校」が登場する(「ズッコケ脅威の大震災」より)

 ズッコケ三人組シリーズの第37作「ズッコケ脅威の大震災」は、阪神・淡路大震災3年後の1998年に発行された。物語の終盤に神戸市立福池小学校(東灘区)が登場する。作者の那須正幹さん(2021年7月死去)が、福池小の児童に「ズッコケ三人組に大地震を経験させる」と約束したことがきっかけだ。

 ただ校内では一度継承が途絶えかけ、10年前は校長も経緯を知らなかった。再び知られるようになるのはここ5年ほどのことだ。