静かなたたずまいの池浦家住宅=芦屋市(兵庫県教育委員会提供)
静かなたたずまいの池浦家住宅=芦屋市(兵庫県教育委員会提供)

 国の文化審議会(島谷弘幸会長)は19日、国登録有形文化財(建造物)に新たに158件を追加するよう盛山正仁文部科学相に答申した。兵庫県内では、播磨地域の代表的な黄檗宗寺院とされる雲松寺(姫路市河間町)と、六甲山南麓にある池浦家住宅(芦屋市)の2カ所6件が選ばれた。

 県教育委員会によると、雲松寺は姫路城の北側に位置し、江戸時代の1751(宝暦元)年に本堂が建立された。三つの部屋を横2列に並べた「六間取り」の後列中央に本尊を安置する須弥壇があり、「造形の規範となっている」と評価された。