元県民局長の文書に関するアンケート調査
元県民局長の文書に関するアンケート調査

 兵庫県の斎藤元彦知事らを文書で告発した元西播磨県民局長が死亡した一連の問題を巡って、疑惑を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)が実施した職員アンケートの中間報告で、「ペンを放り投げた」「公用車の前方座席を蹴った」など、知事の新たなパワハラ疑惑を訴える証言が多数寄せられていることが関係者への取材で分かった。

 アンケートは7月31日~8月14日に職員約9700人を対象に実施。全6711件の回答のうち4568件分が中間報告として23日の百条委会合で公表される予定。百条委は内容を精査し、証人尋問などで事実関係を調査する方針。

■目立つのは、視察動線に関する叱責

 関係者によると、中間報告の4568件のうち、知事のパワハラを実際に目撃したり、知っている人から直接聞いたりしたと回答したのは約1割。「人づてに聞いた」とする回答を合わせると約4割に上った。9割が無記名だが、実名での記入も333件おり、うち約7割が百条委での証言などで調査に協力するとしている。