スペインパビリオンの完成予想図。海をイメージした青いタイルは、バルセロナの世界遺産サグラダ・ファミリア教会に納入するメーカーに特注する予定(スペイン文化活動公社提供)
スペインパビリオンの完成予想図。海をイメージした青いタイルは、バルセロナの世界遺産サグラダ・ファミリア教会に納入するメーカーに特注する予定(スペイン文化活動公社提供)

 2025年大阪・関西万博で、スペインが出展するパビリオンの工事を総合建設業の村上工務店(神戸市兵庫区)が受注し、会場となる大阪・夢洲(ゆめしま)で工事を始めた。建設にとどまらず、建物の保守や展示物の陳列まで担う。パビリオンの建設と展示を一括して手がけるのは珍しいといい、同社にとって大きな挑戦となる。その意欲を後押ししたのは、神戸で始めたあの事業だった。(高見雄樹)

 スペイン館のテーマは、大航海時代に同国の船乗りたちと日本を結んだ「黒潮」。階段状の建物は中央部をくりぬいた形になっており、海に浮かぶ太陽をイメージしている。