青紫の花が風に揺れる姿が涼しげなヒゴタイ=神戸市灘区、六甲高山植物園(撮影・風斗雅博)
青紫の花が風に揺れる姿が涼しげなヒゴタイ=神戸市灘区、六甲高山植物園(撮影・風斗雅博)

 手まりのような形が特徴の希少な植物ヒゴタイが、六甲高山植物園(神戸市灘区)で見頃を迎えている。厳しい残暑が続く中、標高800メートル台の山上に映える青紫の花が初秋の到来を感じさせる。8月いっぱい楽しめる見通し。

 ヒゴタイはキク科の多年草。とげのような細かいつぼみが球状に集まり、上部から開花する。環境省のレッドリストでは「絶滅危惧2類」に分類されている。

 同園では20年以上前から、熊本県産山村のヒゴタイ公園などから譲り受けた種を栽培。現在は約200株が育つ。風に頭を揺らす涼しげな姿が、来園者の目を楽しませている。

 午前10時~午後5時(受け付けは午後4時半まで)。中学生以上900円、4歳~小学生450円。同園TEL078・891・1247(風斗雅博)