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 兵庫県警は、今年上半期(1~6月)に県内で確認された特殊詐欺の被害額が約8億8800万円(597件)に上ったと発表した。被害額が過去最高だった昨年(約21億9千万円)を同期比で上回り、最悪ペースで推移している。中でも親族らを名乗ってだます「オレオレ詐欺」が約2・7倍に増加。インターネットバンキングで振り込ませる手口が横行し、未然防止が難しくなっているという。

 県警によると、被害の認知件数597件は前年同期と横ばいだが、被害額は約2億1800万円増えた。このうち、未払い料金を求める「架空料金請求詐欺」が193件(前年同期比75件減)、医療費などの還付名目でだます「還付金詐欺」が194件(同13件増)と全体の6割超を占めた。