三田署員(右奧)に付き添われ、電器店で電話機を選ぶ利用者=三田市けやき台1
三田署員(右奧)に付き添われ、電器店で電話機を選ぶ利用者=三田市けやき台1

 被害の絶えない特殊詐欺を防止しようと、三田署は10月、高齢者が自動録音機能付き電話機や外付け録音機を購入する際、自宅から店まで送迎するサポートを始めた。県内では初の取り組み。自宅での設置も手伝い、利用件数は2週間ほどで14件に上るなど好評という。(尾仲由莉)

 同署によると、三田市内で今年1~9月の特殊詐欺被害の認知件数は16件。昨年同時期より8件多かった。被害額は計約1570万円。さらに10月初旬には、60代の女性が約9470万円をだまし取られた。警察官を名乗る男から「銀行口座がマネーロンダリングの犯罪に使われている」などとうその電話があったという。

 不審な電話から高齢者を守るため、県は65歳以上の人がいる世帯向けに、自動録音電話機は1万円まで、外付け録音機は5千円まで、購入を補助する事業を行っている。