「子どもたちが通学に使う路線バスが、もうすぐ休止される」。神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に、神戸市西区の男性からこんな情報が寄せられた。聞けば、男性の孫が通う同区の平野小学校では全校児童の約半数が登下校に神姫バスを使うが、学校前のバス停に止まる全7便が来年3月末で一斉に休止されるという。「通学の足」は本当に姿を消してしまうのか。(千葉翔大)
■保護者宛てに1通の書面
平野小の校区となる西区平野町は南北の全長が約6・5キロに及び、面積は芦屋市の3分の2に相当する約13平方キロメートル。学校は校区の中心部にあり、在籍する1~6年生計134人(4月時点)のうち約60人が神姫バスを利用する。市バスは走っておらず、徒歩の場合、最も離れた校区南西部の中津地区や、北東部の堅田地区からは大人でも40~50分ほどかかる。