甲南大理工学部の久原篤教授
甲南大理工学部の久原篤教授

 高温の環境に順応する働きをする特定の遺伝子が、線虫とアブラナ科の雑草の双方にあることを発見したと、甲南大(神戸市東灘区)などの研究チームが発表した。同様の働きをする同一の遺伝子を、動植物が共有しているのが判明するのは例が少なく、チームは「この遺伝子に絞って品種改良を進めることができれば、地球温暖化による食料危機への貢献が期待できる」としている。