神戸市が老朽化した市立医療センター西市民病院(同市長田区一番町2)をJR新長田駅前の若松公園(同区若松町6、日吉町1)内に移転・新築する計画を巡り、開設時期が2029年から31年にずれ込むことが市への取材で分かった。本年度中に入札と着工を予定していたが、ゼネコン各社が不参加の意向を示し断念した。半導体製造拠点の整備が進む北海道や熊本県を筆頭に、各地で大規模な建設工事が相次ぎ、職人を確保できない事情が背景にあるという。
市は21年6月、1970年開院の同病院を移転・新築する基本方針案を公表。病床数は現在の358床と同程度で、市街地西部(兵庫、長田、須磨区)の中核病院として高度医療を導入するほか、感染症や災害への対応を強化。29年3月の開院を目指していた。

























