兵庫県議会から不信任決議を受けて失職し、先月の知事選で再選した斎藤元彦知事が3日、開会した県議会本会議に再選後初めて臨んだ。斎藤知事は所信表明で「議会と知事が車の両輪として歩みを進められるよう、議論と対話を積み重ねていく」と述べた。
開会のあいさつで浜田知昭議長は知事の当選に祝意を表明。一方で「対立と分断ではなく対話によって融和を目指し、県議会、職員、市町長の声にも耳を傾けて信頼関係を取り戻し、県民本位の健全な県政を進めることを望む」と訴えた。
斎藤知事は議案の提案説明の冒頭、「告発文書問題を通じて県民の皆さまにご心配をおかけしている」と謝罪。公益通報窓口の外部化や贈答品受領の厳格なルール策定、ハラスメントのない組織風土づくりに取り組むとした。
丁寧な対話と謙虚な姿勢で県政運営に臨み、議会や職員、市町、県民との信頼関係を築くと強調。若者・Z世代支援の充実や大阪・関西万博に向けた体験型観光事業「フィールドパビリオン」の展開、コンパクトな新庁舎整備に向けた具体化を進めるとした。
また県は、知事の給与を30%、副知事の給与を15%減額する条例について、斎藤知事の任期末の2028年11月まで延長する改正案など計34議案を提出した。会期は13日まで。
























