兵庫3区で当選を果たし、通勤の人たちにあいさつする自民党の関芳弘氏=9日午前、神戸市垂水区神田町1(撮影・鈴木雅之)
兵庫3区で当選を果たし、通勤の人たちにあいさつする自民党の関芳弘氏=9日午前、神戸市垂水区神田町1(撮影・鈴木雅之)

 与党の連立組み替えや新党結成で政党の戦う構図が大きく変化した衆院選。投開票から一夜明けた9日午前、兵庫県内小選挙区の当選者は早速、駅前などで有権者らに勝利を報告した。単独で3分の2を超える議席を確保した自民党議員は有権者の負託に応える決意を新たに。議席を守った日本維新の会の議員は与党としての責任感を口にした。

 「無事勝てました。ありがとうございました」。兵庫3区で7選を決めた自民前職の関芳弘氏(60)は、神戸市垂水区のJR垂水駅前に立った。有権者に声をかけられ、柔らかい表情で手を振る姿もあった。

 自民は高市早苗首相の高支持率で勢いに乗り、全国で310議席以上を得る圧勝。兵庫県内でも、12選挙区のうち候補者を擁立した11選挙区全てを制した。

 兵庫3区は新党「中道改革連合」の候補者が不在で、前回選と同じ顔ぶれの4人が争った。関氏は公示後に高市首相の応援を受け、千人を超える聴衆が会場に詰めかけた。高市人気の追い風に乗り、持論の経済政策の訴えにも力を入れた。

 前回選から約1万6千票を上積みし、完勝した関氏。「高市首相の人気を感じた選挙戦だった。中堅として党全体に目を配り、若手議員への助言役なども務めていく」と決意を述べた。

 兵庫2区を制した維新前職の阿部圭史氏(39)はJR兵庫駅など計3カ所で、「託してもらった政策を前に進める」と勝利を報告。有権者から「期待している」と声をかけられ、笑顔で握手を交わした。

 同区は公明党の連立離脱で戦いの構図が変わり、中道新人や自民県連推薦の無所属新人らと争った。来援した吉村洋文代表、藤田文武共同代表らに「連立政権を支える柱の一人」と評され、支持を拡大。前回選を約3万5千票上回る約8万3千票を得て、小選挙区で初めて勝利した。

 阿部氏は2期目に向け「選挙で訴えた経済安全保障や防衛、社会保障などに関する政策を少しでも前に進めるため、与党の一員としてしっかりと協議を進める」と前を見据えた。(田中宏樹、千葉翔大)