病気治療やリスキリング(学び直し)のための特別休暇を導入する企業が増えている。人材の定着や生産性向上につなげる狙いがあり、国も推奨する。もっとも日本は本来リフレッシュに充てられるはずの年次有給休暇(年休)の取得率が海外と比べて低く、休み下手は解消しないままだ。休みやすさと生産性の両立に向けた議論は深まっていない。

■多様化する特別休暇、生産性向上狙う

日本たばこ産業は新しい特別休暇制度について社員に理解してもらうための説明会を開いた(2025年10月)

 日本たばこ産業(JT)は2025年10月、更年期障害や不妊治療などの健康課題に直面する従業員が特別休暇や費用補助を利用できるウエルネスアドバンス制度を導入した。「休むだけではなく、治療してパフォーマンスを上げるまでが一つのストーリー。事業成長につながるという考え方にこだわった」(人事担当者)という。