はたちを祝う会に集った若者たち。阪神・淡路大震災で亡くなった人たちに黙とうを捧げた=13日午後、神戸市兵庫区御崎町1、ノエビアスタジアム神戸(撮影・大田将之)
はたちを祝う会に集った若者たち。阪神・淡路大震災で亡くなった人たちに黙とうを捧げた=13日午後、神戸市兵庫区御崎町1、ノエビアスタジアム神戸(撮影・大田将之)

 成人の日の13日、兵庫県内各地で20歳を祝う式典が開かれた。まもなく阪神・淡路大震災の発生から30年を迎える神戸市では、晴れ着姿の若者たちが、犠牲者に黙とう。復興と鎮魂を願う曲「しあわせ運べるように」を、作詞・作曲者の臼井真さんの指揮に合わせて全員で合唱し、祈りをささげた。

 県内で対象になった20歳は5万3343人で、調査が始まった1982年以降で最少だった。

 神戸市はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で式典を開催。振り袖やスーツ姿の若者たち約8800人が来場した。ゲストとして同市出身のフィギュアスケート選手、坂本花織さん(シスメックス)が登場し「やりたいことを精いっぱいしてほしい。失敗してもしっかり糧になる。恐れずに進んで」とメッセージを送った。

 代表スタッフを務めた形部詩さん=神戸市北区=は「震災を経験していない私たちも震災のことを意識して、学んできたことを知ってもらえたら」と話した。

(船田翔太、長沢伸一)