神戸市は17日、市立医療センター中央市民病院と同西市民病院で、患者の胆管を開通させるために挿入したチューブの取り忘れがあったと発表した。本人と家族に経緯を説明し、謝罪したという。
中央市民病院では2023年12月、市内の70代女性の胆管閉塞を治療するためチューブを使用したが、回収せずに24年7月に他の医療機関で残っていると指摘された。
西市民病院では24年1月、市内の60代女性の胆のうを摘出するために胆管にチューブを入れ、術後に取り除かなかった。女性は残ったチューブが原因で同9月に胆管炎を発症した。
いずれも発覚後すぐに治療し、後遺症などは見られないというが、再発防止に向けて作業マニュアルを見直した。(井沢泰斗)