京都-神戸 ドリブルでチャンスをうかがう神戸・大迫=京都府亀岡市、サンガスタジアムbyKYOCERA(撮影・鈴木雅之)
京都-神戸 ドリブルでチャンスをうかがう神戸・大迫=京都府亀岡市、サンガスタジアムbyKYOCERA(撮影・鈴木雅之)

 明治安田J1リーグ最終節の6日、ヴィッセル神戸は敵地サンガスタジアムbyKYOCERAで京都サンガと対戦し、0-2で敗れた。6戦連続未勝利で通算18勝10分け10敗(勝ち点64)とし、リーグ3連覇を逃した今季の最終順位は5位となった。

 紫に染まる敵地で気迫に押されるように、京都に苦杯をなめた。神戸は今季限りの退任が決まった吉田監督のリーグ戦最後を飾れず完敗。終盤まで首位の背中が見えていたが、最後は6戦未勝利と失速したまま終わった。

 次第に攻勢を強められ、神戸らしさを出せなかった。ピンチではGK前川が相手の強烈なシュートを防ぎ、1対1も阻止して耐えていたが、課題のセットプレーから先制点を許した。前半38分、CKのこぼれ球に、後方からマルコトゥーリオに右足で近いサイドに突き刺された。

 後半12分にはエリキ、武藤、鍬先(くわさき)を一斉投入。さらに26分には酒井を下げ、飯野を投入も実らず。好機を外した直後の32分、京都にGKからのロングキックを通されると、速攻でラファエルエリアスに今季18得点目となる一撃を食らった。

 吉田監督は「自分たちのサッカーをして目の前の試合に勝つ」と変わらぬ指示を貫き、イレブンを送り出した。だが、自慢の強度やこぼれ球への反応でも上回れず。先制されると覆せる力は残っていなかった。この悔しさは、新体制となる来季への糧としたい。